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forget-me-not

読書日記として利用予定。 載せる本は9割以上が購入した物です。
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夜の語り部

ラフィク・シャミ(著)松永美穂(訳)。西村書店。


舞台は1950年代のシリアのダマスカス。
言論統制が行われる政権下。
語り部という職業が現役で活躍していた頃。
ラジオは普及したけれどテレビはまだの頃です。
馬車の御者だった語りの上手いおじいさんがいました。
ところが、語りの妖精が彼の言葉を奪っていったのです。
彼の7人の友人達は知恵を出し合い、7つの物語を聞かせたら言葉が戻るということになりました。


連作短編集のような物語です。
現代版アラビアンナイトを念頭に置いて書かれたらしく、シェラザードの名前が出てきます。
イスラム教区で、当時の生活が生き生きと描かれています。

シャミはドイツでM.エンデと並び称される(らしい)児童文学作家だそうです。
ノスタルジーのような、メッセージ性の高いような、そんな話です。
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θは遊んでくれたよ

森博嗣。講談社文庫。
3作連続の森博嗣です。
これはGシリーズの2作目。


連続して転落死した複数の人物の体から、同じ物でマークしたと思われるθの文字が発見された。
事故なのか自殺なのか?事件性はあるのか?
検死および証拠の成分分析を依頼された医者の友人から話を聞かされた萌絵は、事件を調べ始める。


いろんな人が再登場するところが素敵な感じですが。
なんだか前に登場してた人が数年でものすごい実力者になってる気がするよ?
順調に出世してるようでうらやましいことです。

S&Mファンとしては、こちらの方が楽しくて好きですね。
時系列はS&M→V→G→Xってとこでしょうか。
今後の展開がどうXにつながるか楽しみです。

ゾラ・一撃・さようなら

森博嗣。集英社。


元俳優で元知事の男から美術品を取り戻してほしい。
知人の紹介でやってきた美女からそんな依頼を受けた。
ターゲットはゾラという殺し屋から狙われているという。
探偵である主人公は、彼についての本を書くという名目で近づく。



ハードボイルド、と帯に書いてありましたが、そうでもないような……
ハードボイルドって「男の小説」ってイメージがあるけど、そうでもなかったし。
昨日のXシリーズよりはずっとおもしろかったですね。

ちなみに、英語タイトルは「Zola with a blow and goodbye」です。
そろそろ文庫が出そうな気もするけれど。

タカイ×タカイ

森博嗣。講談社ノベルズ。
前回の記事と同じ、メフィスト出身の作家さんです。
割と有名人、かな。


Xシリーズ3作目。
このシリーズは遠くの殺人事件についてあれこれと討論する、というストーリーです。
とはいえ、職業が探偵なので、無関係、というわけでもなく。
今回は、奇術師の家でつり上げられた状態で発見された他殺死体について考察する話。


うん……
これはあんまり、好みじゃないねえ……(苦笑)
S&Mシリーズのほうがいいです。

一緒に買った「ゾラ・一撃・さようなら」に期待してみよう。

零崎曲識の人間人間

西尾維新。講談社ノベルズ。

戯れ言シリーズからはみ出した零崎シリーズ最新刊。
残念ながら曲識さん、永遠の脇役のようですけど。

短編集のような感じですね。
並びは時系列とは無関係。
音を使って人を殺す、殺人集団零崎一賊の少女趣味、曲識さん。
他のエピソードには名前しか登場しない方なんですが、スポットを当ててみたそうで。
ところが、目立たない人なのでどう頑張っても脇役。


私はあまりこのキャラは好きじゃないですね。
やっぱり零崎さんとこでは人識君が一番です。
今回の人間人間にも登場してたので満足。
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